SECIモデルを活用した学級文化の共創 by 佐橋慶彦
SECIモデルを活用した学級文化の共創
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おそらく小学校 6 年生の学級を舞台とした取り組み。最初から最後までおもしろいので興味を持った人はぜひ読んでみてほしい。中でも印象に残ったのは、下記の段落。
その多くは私がもともと大切にしたいと考えていた内容と異なっていた。実際に、学級開きの前に、子どもたちと大切にしたいことを自分のノートに書き出していたのだが、検出された項目と内容が一致したのは半数に満たなかった。個人的な記録をもとにした考察だが、共有された文化や価値意識は、子どもたちと共に創り上げてきたものであると考えることができる。
小学校 1 年生の学級だとまた違いそうだけれど、ここで紹介されている学級は、ぼくがお仕事で関わる現場のチームとかなり近い挙動をしているように見えた。日々、現場で発生する事象があり、それに対するチームメンバーの反応と、チームメンバー間のフィードバックの積み重ねによって、少しずつ少しずつ文化が醸成されていく。学校や学級でもそうなんだなあ、と思いながら読んだ。おもしろかった。
お仕事の現場だと、一定以上の経験と実績のある人がこの手の文化づくりをリードする役割を期待されるケースが多いだろうか。学級に専任の担任がひとり就く、という形式だと、若手教員でもいきなり数十人からなるチームの文化づくりを担当することになって、めちゃくちゃ大変そう〜と思った。